今回は、DEEPミクロ級王者で現DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里さんにインタビューをしてきました。
大島選手は、2020年にデビューをし、同じ年の9月20日に開催されたDEEP 96 IMPACTで開催されたDEEPミクロ級(44.0kg)王座決定戦において、にっせー選手に勝利し、DEEPミクロ級王者に輝きます。
そして、2021年6月20日に開催されたDEEP JEWELS 33のアトム級グランプリではグランプリを勝ち上がり、DEEP JEWELS アトム級王座を獲得しました。DEEP JEWELSやRIZINを主戦場として試合を重ねています。2022年7月2日に開催されたRIZIN.36で山本美憂選手を相手に、2-1の判定勝ちをおさめました。今回は、そんな大島選手に前回の試合、格闘技を始めたきっかけや将来の展望を伺ってきました。
負けていると思った
「後悔が残りますね」、RIZIN.36での試合を振り返っての感想です。
この試合は山本美憂選手を相手に、2-1の判定勝ちでした。試合は互いに決め手を欠く展開となりましたが、僅差で大島選手が判定勝ちとなりました。
大島選手が後悔していると語るのは、積極的でなかったことです。「凄くやりづらい試合でした。美憂選手は自分より体も大きいし、力も強い」と語り、自分の動きが抑え込まれているような錯覚に陥ったと語ります。「相手のセコンドの声が聞こえてきて、負けているんじゃないかなって不安になりました」、試合中にセコンドの声が聞こえるのは良くあることと言いますが、
こんなに気になったのは初めてとのことです。
山本選手はレスリング出身の選手ですが、レスリング出身の選手としては、浅倉カンナ選手とも対戦経験があります。浅倉選手との違いについて尋ねてみると、「正直、浅倉選手の方がやりやすかったですね。やっぱり力で抑え込まれているのが凄く嫌でした。」と振り返ります。この試合は大島選手が判定勝利をおさめましたが、2-1という結果が示すように僅差の勝利です。
「試合の後も、なんだか気になってしまって、もっと積極的に動けば良かったと後悔しています。」と試合について振り返ります。
出発点は柔道
大島選手(旧姓安達選手)の格闘技人生の出発点は柔道でした。父親が柔道の指導者だったということもあり、常に身近に柔道がある状態でした。柔道をするということについては、「特に抵抗はなかったですね」と語るように柔道があるのが自然な状況だった。
そして、小学校を経て、中学校では県内(島根県)でも強豪校(出雲第一中学校)に通うために下宿生活を始めます。下宿生活については、「辛くはなかったですね。むしろ、親とは違う指導を受けられて新鮮でした」と振り返ります。
父親の指導については、「厳しかったし、苦しかったですね」と振り返る。父親の指導は感謝しているが、成長していくにつれ、親との距離感が難しくなってきます。これはどの子供でも同じでしょう。親であり、指導者の父親とずっと一緒にいるという状況を「苦しかった」と振り返ります。「下宿生活を始めて、解放されたような感じがして、楽しかったです」というように、柔道を新たな気持ちで楽しむことが出来たと語ります。
中学校卒業後、高校を経て、東海大学に進学します。卒業後、24歳の時に結婚・出産を機に柔道からは離れます。
「結婚して育児をしていたんですけど、育児だけというのも面白くないなあと思っていたんです。何かを始めようという感じでした」、そんな大島選手が出会ったのが総合格闘技でした。東海大学柔道部で同級生だった本野美樹選手の試合を観戦する機会があり、総合格闘技って面白そうと思ったそうです。
それまでは総合格闘技については良く知らない状態でした。「何が楽しいのか分からないって思っていたんです。でも、見てみると楽しそうだなって」、総合格闘技に興味を持った大島選手は本野選手の所属するAACCに練習に行きます。そして、総合格闘技にのめり込んでいきます。
なんとなく、パク・シウ選手とは3回目があるんじゃないかなって思っています
そんな大島選手に今後の展望を聞いてみました。意識している選手はパク・シウ選手と言います。「パク選手のことは今でも気になっています」と語ります。パク・シウ選手とは、DEEP JEWELS 31、DEEP JEWELS 33で開催されたDEEP JEWELSアトム級グランプリ 準決勝で対戦しています。前者では判定負け、後者では1R 2分28秒、裏十字固めで一本勝ちという結果です。
「パク選手に負けた最初の試合の後は本当に辛かったですね。あの試合は何も出来なかったなあって反省して」、「2回目の試合は絶対に勝つぞって気合が入りました」と語ります。
大島選手とパク選手の対戦成績は1勝1敗。「なんだか気になってしまって、パク・シウ選手の記事とかは見ています。」と今でも意識していると語ります。
周囲からは第3代DEEP JEWELSストロー級王者、第4代RIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花選手との対戦を望む声があると言います。「周りからは伊澤選手のことを良く言われますね。私はあまり気にしてないというか、一歩一歩進んでいく方が大事かなと思っています」といまは足場を固めたいと言います。
その他に意識する選手は?という質問には「特別に意識している選手はいないのですが、やっぱり強い人と試合をしたいですね。そういう意味で極端なことを言えば、この世界に入るきっかけを作ってくれた本野とやれと言われたら考えます(笑)まぁ、同門なので難しいですけど」と冗談混じりで話す。大島選手の更なる活躍に期待したいと思います。
まとめ
今回は大島沙緒里選手にお話を伺いました。柔道から総合格闘技に転身し、2年で王座に輝きます。育児をしながら、戦績を重ね、チャンピオンに輝くというのは並大抵のことではありません。育児と競技の両立というのは、女子アスリートにとっては切っても切れない課題です。そうした中で結果を残している大島選手の姿は参考になるのではないでしょうか。
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